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5月にギルちゃんが初のトライアスロンに挑戦した話。
8ヶ月のトレーニングの末、水泳1.5 km (0.93 mi) 、自転車 40 km (25 mi) 、ランニング10 km (6.2 mi) のオリンピック規定のトライアスロンを約3時間18分で完走しました。
すごい。
なにがすごいって、完走もすごいけど、彼の「お金をかけない」ことへの情熱がすごい。
「お金をかけて重装備で挑むなら、完走できて当たり前。僕はどれだけお金をかけずに完走できるかっていうところにもチャレンジしたいんだ。」なんだと。
普通の人は、5月の湖の冷たい水に対応できるウェットスーツ着用で水泳にいどみ、何千ドルもする高価なロードバイクに空気抵抗の少ないヘルメットにユニフォーム。おそらくすべての装備に最低数千ドルはかけている。
当初のギルちゃんの予定は、ウェットスーツなし。近所のスポーツ用品店で購入した一番安い2万円程度のマウンテンバイク。普通のランニングシャツに短パンで挑む予定だったのでした。さすがイスラエル人。野生度半端ない。つか、あんまり貧乏臭くて恥ずかしいとかないんだろうか。。。(笑
そして大会の2ヶ月前、幸か不幸か、バイクを盗まれる。がーん。
3ヶ月後にイスラエルに移住することを考えると、今更新しいバイクを買うのもなんなので、Facebookのギルちゃんのトライアスロンクラブのページで、「誰かバイク貸して!」とポストすると、なんとすごい寛大な人もいるもんで、「余分なの1個あるから貸してやるよ。」と、2000ドルもするかっちょいいロードバイクをほいっと身も知らずの赤の他人に貸してくれるという人が現れた。ちなみに彼が本気で使ってるバイクは7000ドル以上。中古車買えます。
ただし、ホイールが古かったのか、ギルちゃんのトレーニングコースが自転車に合っていなかったのか、大会の2週間前にホイールが壊れてしまう。
ショップの人が、「補強するだけだと、また壊れるかもしれないから、ホイールごと変えた方がいいですよ。(200ドル)」と示唆するも、またまたギルちゃん、お金をかけないことへの飽くなき挑戦の手を緩めず、補強だけにとどめる。
そして大会の3日前にホイールまた壊れた。がーん。
急いでショップにホイールを買いにいくと、「在庫なし。」。。。終わった。
するとまたまた神の使いのようなその自転車の持ち主が、「うちに予備のホイールがあるからおいで。」と、ホイールを全部付け替えてくれた。なんだこの救世主。
さらに、ギルちゃんの大学のトライアスロンチームのユニフォームが120ドルで、「高い」と渋っていたギルちゃんに、「売れ残ったのが数枚あるから、半額でいいよ。」という天使の声も降って来て、大会数日前にいきなり見た目もかっちょいいトライアスリートに変身。
水温17度。わたしはちょっと足をつけてみただけで凍るほど冷たかったんで、「こんな中で泳いだら心臓止まるんじゃ。」とか、「あんまり冷たくて体動かなくなって棄権とかなったら、ギルちゃんがっかりするだろうなあ。。。」とか本気で心配して、正直前日全然眠れなかった。
まあそんなどたばたのおかげで、最後の最後まで落ち着かなくて、ギルちゃん、このスポーツの難易度を一人で勝手に数倍押しあげていたので、完走したときの感動も倍増でした。
わたしはわたしで小雨の降り続ける中で草原を駆け回るサハルとひたすら追っかけっこをしつつ、ギルちゃんの一つ一つのアクションが終わって戻ってくるとこを見計らって彼の写真を撮らなければならないという任務もあって、それはそれでかなりのチャレンジでした。
サハルはどこまでいろんなことを理解しているのかは不明だけれども、ギルちゃんが自転車を終えて戻ってきたところで、写真を撮るのに夢中だったわたしの後ろで境界線のロープをくぐって競技レーンに入り込んでギルちゃんを追いかけて走りだした。後ろで「あぶないからその子を追い出せ!」や「No! He is my daddy!」と反論しているサハルの声とか聞こえてきたり。(笑
きっと「僕のお父さんはかっこいい」とかひそかに思っているんじゃないかと思います。
とにかく、完走すごい!!!おめでとう、ギルちゃん。



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